2016年7月10日日曜日

保護者対象教育講演会「みんなちがって、みんないい」

おはようございます。龍です。

先日、学園全体の保護者にご案内し、
教育講演会をリーガロイヤルホテル小倉にて行いました。

御講師に金子みすゞ記念館の矢崎節夫先生をお招きし、
「みんなちがって、みんないい〜金子みすゞさんのうれしいまなざし〜という
テーマでお話しただきました。

矢崎先生は、
大学一年のときに、
金子みすゞさんの「大漁」に出会い、
それまでの自分中心、人間中心のまなざしを
ひっくり返されるほどの衝撃を受けられたそうです。

先生は、
「みすゞさんのまなざしは、『私とあなた』ではなく、『あなたと私』です。
では、どうして私ではなく、あなたが先なのでしょう。」と
私たちに問いかけられました。

「みなさんは人間です。でもどうして自分が人間だと気づいたのでしょうか。
誰かが君は人間だよ、と教えてくれたのでしょうか」

「私たちが自分を人間だと認識できるのは、
生まれたときからずっと、両親や祖父母、友だちや先生、
地域の人たちがいてくれるからなのです。
つまり、私が私であるためには、
あなたという存在がいてくれないと成り立たないのです。
ですから、『私とあなた』ではなく、『あなたと私』なのです。」

私たちは、ついつい「私」が中心になってしまいます。
しかし、周りの人がいてくれて、支えていただいて「私」は存在しています。
私たちが生きていく上で大切なことを、
改めて教えていただきました。

矢崎先生、貴重な講演をありがとうございました。